KOSS THE PLUGはEBAに合うのか？

当ほとりのここ最近の更新を改めて眺めていると、まるでEBAのEBAによるEBAのためのBlogのようなさまに成り代わってしまっているので、たまには本旨に戻って更新してみむとてするなり。

そう、このほとりは筆者であるa-dachことだちおが驚天動地の物品の数々に衝き動かされ、その感動を人知れずこっそりとのたまう場所であったのだ（なんていう定義は開始以来したおぼえも全然ないのだが）。

ということで、今回はKOSSの"THE PLUG SPARK"というイヤホンを買うて来たのでその辺について話したいとぞ思ふ。

もし、犬の訳をお待ちの方がおられるのであればかたじけないが、何だかんだこのイヤホンがEBAや応援団にどのようなマッチングを見せるかちょっとした検証トピックになりそうだ。
ご興味があれば暇つぶし程度に楽しんで頂ければ幸いだ。

ほとり愛用の高級イヤホン"ER-6i"がまた逝ってしまわれた。

「また」というのは他でもない、これで２機目なのだ（；_；）

EBAプレイ時にはめていて、回転盤を猛烈に回した拍子にDSの機体ごと抱え込んだせいか、メタボリックなお腹に付け根のプラグが押し付けられてご逝去された模様。

ER-6iといえば、昔に比ぶれば、高級イヤホンというには遥かにお手ごろ価格になった製品ではあるが、それでも￥１２，０００〜￥１５，０００はする代物である。

冗談じゃないぜ、そんなイヤホンにばかりオレの薄給を費やしていられっかって感じであるが、今回はまだ絶賛保証期間中の故障なので何とかなりそうだ。

ちなみに、ER-6i↓

【国内正規品】 Etymotic Research カナル型イヤホン ER-6I

プラグ部がまっすぐなのがいかんのよ、この製品は。
その真っ直ぐさに何度泣かされたことか。世の中真っ直ぐであることは逆に人を悲しませることもあるのである。

しかしながら、この故障品を修理センターなんぞに持っていくのも億劫である。
速やかに持って行ったとしても修理という職人の作業に時間を食われるであろう。
その間、わたしの手元にあるのは歴代デジプレたちに標準でついてきた、ショボイイヤホンの数々である。

いや、まだあった。そう、それが今回話題にしたいKOSSの"THE PLUG"だ。

KOSSのTHE PLUGといえば、こんな高名商品を今更ここで紹介するのも恥ずかしいのではあるが、お値段￥２，０００前後の衝動買いで思わず買ってしまったよ的な超お手頃価格にかかわらず、解像度が結構よく色んな音を拾ってくれるスグレモノである。

わけもわからずデフォルトで付いてきたイヤホンで満足していた坊主たちにはこの価格帯製品であってもTHE PLUGであれば、うはっwww今まで聞こえなかった音が聞こえるよwwwと言わしめる一品なのであるが、THE PLUG固有の特徴はそこにあるのではあらず。

KOSS THE PLUGの唯一無二の特徴とは、その『爆撃低音』にあるのである。

もう、それはよく低音が響く。

低音部分が超絶ブーストされて脳髄に、そして腹にまでずんどこずんどこ響き渡るのである。

このイヤホンをボリューム高で用いた先にあるのは紛れもなく「ヘッドホン難聴」という約束の地。
理性ではわかっていても麻薬を一度覚えてしまったかのような脳と本能はさらなる刺激を求め、無意識下に電気信号を肉体の運動中枢に伝えて、その手をボリュームボタン＋に押させるのである。

また、この製品の面白さとして有名なのは、そのカスタマイズ性にあり、ちょっとばかし色んな創意工夫をこらして改造を施すと、色々音色を変えてくれるというオーディオマニアや改造厨にとってはなんともかわいらしくこ憎いやつなのであるが、自分は小手先の器用さが高倉健の役作りばりに不器用なので改造など経験したことがないばかりか、これからもあまりするつもりはないのでこの辺についてはあまり語れない。

興味のある方はまとめwikiを覗いてみるか、2chのAV機器板の当該スレを覗いてみればいい。

ということで、早速THE PLUGをば引っ張り出そう・・・・・・としたら、ない。

愛用のER-6iにかまけてお蔵入りにしておいたらいつのまにかどこに入れ込んだんだか忘れてしまったのである。

片猫をかわいがっていたらもう一方の片猫が拗ねてどこか引っ込んで出てこなくなってしまったという嫉妬深い猫でもあるまいし、いい子だから出ておいで、とどっちが猫なんだかわからない猫撫で声で優しく語り掛けるようにいくら探しても出てこないのである。いや、相手はイヤホンであってヌコの話ではない。

ということで、今回また改めて買うことにした。

￥２,０００ちょいなら薄給にも響くまい、と思ったのだが、紛失という理由で同じ製品を二度買うのも芸がないし、どうせ狭い家なのだからいつか忘れた頃に出てくるだろうと急に思い立って買ったのがようやく今回の本題の"THE PLUG SPARK"なのである。

前置き長っ。

THE PLUG SPARKはTHE PLUGのマイナーチェンジ的なラインナップである↓

【国内正規品】KOSS カナル型インナーイヤーヘッドホン ホワイトボディ SPARKPLUG

あまり機械工学的なことには明るくないのであるが、どうやら機構はTHE PLUGのそれとあまり変わらないらしい。

触れ込みでは"SPARK"と冠されているだけあって、THE PLUGよりも低音がさらにブーストされているらしい。

で、新宿東口ヨドバシで購入して、早速道端で封を解いて持参のポータブルMP3プレイヤーに装着してみる。

・・・・・・・あれっ？THE PLUGってこんなんだっけ？と拍子抜け。

低音が強くなったというよりもむしろ、何だかおとなしいのである。

自分が既にTHE PLUGの低音を初めて聞いたときの衝撃を体験してしまっているせいか、はたまたここのところお蔵入りさせていてその印象が海馬の海から消えて失せてしまったのか、最近プレーヤーを変えたせいなのか、エージングがまだ済んでないから十分こなれてないからかはよくわからないが、
とにかく何かおとなしいのである。

THE PLUGは低音が強いということの当然の代償のように、かなりくぐもった（篭った）音のする、高音にはめっぽう弱い製品なのであるが、このSPARKは低音が強いとかいう触れ込みの割には（THE PLUGに比べれば）結構高めに鳴っている気がする。

しかも、爆撃低音のさらに低音ブーストという割には、もっこりした音がするだけで、THE PLUGが奏でたような「キレ」がない。

違和感を感じつつ、帰路の電車内、ケータイのPCサイトビューアから色々情報を引っ張るに、どうやらそういうことらしい。

▼SPARKのまとめwiki
http://wiki.nothing.sh/page/Spark%20Plug

Plugはメリハリのある低音で、高音域もしっかり出てたけど
Sparkは低音がモコモコしていて他全ての音をマスクしてしまっています。

他を見ても、THE PLUGに比べると解像度も劣り、かなりハズレらしい。余計なこと思い立つなよ、自分。買う前によく調べろよ、自分('A`)

「モコモコしてい」る・（THE PLUGは）「メリハリのある低音」という感想は共通しているが、（THE PLUGの方が）「高音域もしっかり出てた」って、何だよ、「THE PLUGよりは高い音鳴らしてる気がする」って言うオレの耳って全然アテにならないじゃんｗｗｗ
まぁ音質ってのは聞く耳により結局異なるもんで、そういうもんだ（と言ってごまかしておく）

うぅん、まぁいいか、どうせPLUGは自分の手元にはなくても自宅の物陰に質量保存の法則的に存在しているのだから。って、質量保存の法則の使い方が違うとかソコ突っ込まない。

ということで、ハズレだろうがなんだろうが、自宅に到着した自分が試したくなったのは、そう、これをEBAにハメたらどうなるかってことですよ。

何だよ、結局今回もEBAじゃん。

過去に『応援団』にTHE PLUGを挿してプレイしたときにはそれはそれはめくるめく低音世界を堪能させてくれたものである。

このSPARKがEBAの音世界をどう変えてくれるかそれはもうwktkして、DSLにSPARKぶっ挿して電源ON！
試しにイントロにハードなズンドゴ節の効いた白衣麗しゅう白血球看護婦LA LAステージをプレイしてみる。

う〜ん、イマイチだね('A`) ぽっか〜ん( ﾟдﾟ)

他、色々なステージを試してみたが、おしなべてイマイチである。
応援団の頃にTHE PLUGが感じさせたあのステキ低音は聞く影もない。

おそらく、応援団と比べてEBAは既に音質強化により低音がブーストされ、骨太サウンドにされているからなのだ、と推定してみる。
「推定」なので反証があれば覆りますよ、法律用語的に。

既にブーストされた低音にさらにブーストされた低音がぶつかって、何だか音が潰れてしまっている感じなのである。
応援団に比べるとEBAでこのSPARKが楽しめないのはそれが理由かと個人的には思う。

では、応援団ではSPARKはどうなのか？ぶっ挿してみましたよ、応援団にも。

応援団のカートリッジをDSLに差し込んでスイッチオン！

あぁ、何か懐かしいね、
っていうか、EBAやってる合間にとっかえひっかえで応援団もやってたから全然懐かしくもないんだけど、熱中したあの日々が応援団の曲々に刷り込まれていて郷愁を禁じえない。

あぁ、あの頃はまだDSLじゃなくて普通のDSだったなぁ、画面暗かったなぁ、機体ブ厚かったなぁ、しかし、EBAで鍛えこまれて応援団に戻ってくると「故郷に錦を飾る」的な感じで、「おら、おっきくなって帰ってきたよ、おっかさん」的な感じだよなぁ、と思いつつ、前奏がかかると思わずタッチパネル右下の部分をスタイラスペンでツンツンしているのはご愛嬌だ。
応援団じゃ前奏スキップされないって。

ひとまず、難易度的にも楽曲的にもマーカー配置的にもほどよく気持ちのよいチアのスリル面を選択してみた。

EBAのDIVASの腰フリも何だかスゴかったけど、応援団のチアの胸の谷間ってDIVASにはないエロさがあるよね。

とか言ってるうちに、ゲームスタート！

そうだよ！コレだよ、コレ！！

うはっｗｗｗｗ超爆低！！

応援団ではそんなに低音が強くないので、
SPARKによる低音ブーストが気持ちよいのである。
また、マーカーヒットさせたときの和太鼓の破裂音の低音と鈴・笛の高音が小気味よいハーモニーを醸すのである。

うわっ、すっげー気持ちいい！！

やり尽くした応援団でも今でも脳汁がこんなに分泌っ！

やっべー、これでＲＳＧとか演ったらヤバイんじゃない？って思うが早いか、自分の手が握るスタイラスはＲＳＧ面へと誘うマップ画面中央の矢印へ。

デッテケテケデケデケデケデケ♪デッテケテケデケデケデケデケ♪というギターのリフの裏でがなるどんがーどんがーどんがーというドラムスのビートが超爆音化させて脳髄を痺れさせてくれる！

んで、OLとかラーメン屋とか体育教師とか大学合格した浪人生とかの登場キャラたちがぶおぉぉぉとかいって連続でよく燃え出すからこっちも燃えずにいられないこと限りない。
彼らと一緒に隕石目掛けて飛び出したい気分だ。

いかん、これは団長でやるべきであった、女の園的なチアじゃ迫力が物足りん、ぜひここは団長の「押忍！」で気合入れてもらわなあかんかった！、
などと思っていると、プレイ開始⇒脳汁噴出っっっ！！！！！！

自分の手は知らず知らずのうちにDSL本体の左下にあるボリュームをマックスまでスライドさせ、一気に「約束の地」へドライヴ！！

熱い！熱いよ！！

どこまで燃えるオレのフィスツ！？どこまでたぎるオレのハーツ！？

などとジョジョ的、車田正美的な熱さが心を燃やしたぎらせているうちに感動も「フレー！フレー！地球！！」
で最高潮に達し、熱さと勢いのみで隕石粉砕、チアＲＳＧ一発クリアを果たしていた・・・。

やばかった、団長でやってたらこれはやばかった・・・。脳汁多量で脳みそが逝ってるとこだった・・・。

命の危険を感じるも、結論を出そう。

EBAではイマイチだが応援団であれば、SPARKでも十分楽しめる。楽しめるというか応援団の熱さを十二分に引き出せる！
できれば、早いとこTHE PLUGを見つけ出してそっちでプレイしたいが。

ということで、人の好みにより合う合わないはあれ、プレイに合う合わないはあれ、間違いなく異なる音世界を垣間見させてくれるこのイヤホン、興味のある方は一度お試しになられてはいかがであろうか。

【国内正規品】KOSS カナル型インナーイヤーヘッドホン ブラック The Plug

▼KOSS THE PLUG 公式
http://www.koss.com/koss/kossweb.nsf/04ProductDetailCall?ReadForm&Portable+Stereophones

▼SPARK 公式
http://www.koss.com/koss/kossweb.nsf/04ProductDetailCall?ReadForm&Portable+Stereophones^SPARKPLUG

ちなみに、世の中にはSPARKのちょいグレードアップ版 KOSS THE PLUG２なるものがあるらしいが、気づかなかったことにしておこう。
っていうか、新宿東口ヨドバシ、置いてなかったじゃん、そんなん！！
買い物をするときはつくづくよく事前情報を調べておくべきである。

▼SPARKPLUG2（Apple Store）
http://store.apple.com/0120-APPLE-1/WebObjects/japanstore.woa/80203/wo/at3TbQr1llhv2mrU5m91XOq5LrC/0.SLID?nclm=iPodHeadphones&mco=535A9D7A

なお、冒頭のER-6iでEBAや応援団を試したらどうなるかというと解像度高すぎのせいか、「サーッ」っていうホワイトノイズ聞こえまくりです。まぁ、どちらも音源としてはそんなに音質が高くはないのでしょうがないでしょう。
KOSSであれば超爆撃音に紛れてノイズはあまり気になりません。人の耳にも拠るでしょうが。