EBA和訳劇場(2)―クリスマス編(You're the Inspiration)
っていうことで、需要の有無も読者の有無もわからないまま『Elite Beat Agents』
の和訳劇場その2です。
今回は、前作から連投されてもはや定番となった「感動ステージ」からです。
えっ?もうそこいっちゃうの!?的な感じでもありますが、お気に入りの面で英文が
ちゃんと見れて、英訳も簡単な文章でないとモチベーションが続かないのですよ。
この面は「あー、早く訳したい!」って感じで訳してみました。最終面も速攻で訳し
てしまいたいが、楽しみに取っておこう。
で、お約束ですが、
筆者は翻訳の素養など一つも持ち合わせていないばかりか、海外に移住した経験など
ももちろんもなく、こなれたスラングを操って小粋な英会話できるようなスキルなど
これっぽちもないのであって、訳はすべてふんだんの意訳とところによって激しい誤
訳によるところのものであることを最初から申し上げておきます。
ヘタな突っ込み入れんなやってこと。
また、ネタバレ等も申し分なく繰
り広げますので、これからプレイしようとワクテカしてる人やこの和訳によりヘンな
イメージを植えつけられたくないという方はご覧にならないほうがよろしいでしょう。
ってことで。
Episode 12 Cristmas Gift 第12話 クリスマスの贈り物
♪You're the Inspiration ・Target:Lucy ターゲット:ルーシー ・Age:7 年齢:7歳 ・Sex:Female 性別:女 ・Wants to marry someone like Her daddy 父親のような男性と結婚したいと思っている
(とある民家。父の出発を見送る母子)
a man:I gotta go.
ある男:じゃあ、行ってくるよ。
―Matthew Stevens,36
―マシュー・スティーブン、36歳。
―Laura Stevens,35
―ローラ・スティーブン、35歳。
―Lucy Stevens,7
―ルーシー・スティーブン、7歳。
Lucy:Good luck,Daddy!
ルーシー:行ってらっしゃい、パパ!
Laura:Bye,dear.Be careful,OK?
ローラ:行ってらっしゃい、あなた。気をつけるのよ。
Matthew:Lucy….Make a wish to Santa.
マシュー:ルーシー、サンタさんにちゃんとお願いをしておくんだぞ。
Lucy:umm….A girlfriend for Teddy!
ルーシー:むー。テディーの恋人にする!
Matthew:I'll let Santa know.
マシュー:よし、サンタさんに伝えておくよ。
(出かけようとする父をルーシーが引き止めて)
Lucy:Daddy!
ルーシー:パパ!
Lucy:Promise...you'll be back by Xmas.
ルーシー:約束だよ・・・。クリスマスまでに帰ってきてね・・・。
Matthew:yup.I promise!
マシュー:あぁ、約束だ!
―six months later...
―6ヶ月後・・・
Lucy:mammy….When Daddy gets home…
ルーシー:ママ・・・、パパはいつ帰ってくるの・・・?
Laura:Lucy...Let's not talk about Daddy,honey.
ローラ:ルーシー・・・、パパの話はもうやめてちょうだい・・・。
Laura:Daddy got in an accident.And he's not coming back.
ローラ:パパはね、事故に遭ってもう帰って来ないのよ・・・。
Lucy:Daddy's coming home!He promised!!
ルーシー:パパは帰ってくる!だって約束したもん!
Laura:Lucy,don't you understand!?FORGET ABOUT DADDY!!
ローラ:ルーシー!聞き分けのない子ね!パパのことはもう忘れて!!
Laura:It's hard for me too…
ローラ:私だって辛いのよ・・・。
Lucy:Daddy….Please come home...
ルーシー:パパ・・・。お願い、帰ってきて・・・。
(手を結んで祈る少女の姿を司令官カーンがじっと静かに見守っている)
(ルーシー、キッチンでうずくまる母を物陰から見つめて)
Lucy:Mommy...
ルーシー:ママ・・・。
(家族で撮った写真に写る父の姿を見つめながら)
Lucy:You'll be back soon,right,Daddy?
ルーシー:もうじき帰ってくるんでしょ?ね、パパ?
―Episode 12 Cristmas Gift
―クリスマスの贈り物
Lucy:Let's Clean up Daddy's room before he gets back!
ルーシー:パパが帰ってくる前にお部屋をキレイにしておきましょ!
(父の部屋を掃除するSteven母子)
Lucy:What's that?
ルーシー:ママ、それなぁに?
Laura:Your father's diary.
ローラ:パパの日記よ。
(本からひらりとひとひらの紙が落ちる)
Laura:What is it?
ローラ:何かしら?
>成功の場合 (紙はローラとテディを抱いたルーシーの笑顔を納めた写真だった) Lucy:Daddy...You always looked out for us. ルーシー:パパ・・・。パパはいつもわたしたちを見守ってくれているのね・・・。 Laura:Now It's our turn... to look over your father. ローラ:今度は私たちがパパを見守る番よ・・・。 >失敗の場合 (紙は父親がボディビルダーのような筋肉ポーズをしている写真だった) Lucy:D-DADDY!? ルーシー:パ、パパっ!? Lucy:shouldn't have looked... ルーシー:見なかったことにしとくわ・・・。
Lucy:Today is Daddy's b'day!
ルーシー:今日はパパのお誕生日よ!
(バースデーケーキ作りに奮闘する母子)
Lucy:OK!!
ルーシー:よしっ!
Lucy:Ta-daaa!!
ルーシー:できたぁー!!
Lucy:Daddy!Happy birthday!
ルーシー:パパ!お誕生日おめでとう!!
>成功の場合 (開け放たれた窓からそよ風が吹き込み、まるでパパがふっと吹き消したようにケーキのろうそくを消す) Laura:It can't be... ローラ:そんな・・・、ありえないわ・・・。 Lucy:Daddy blew out the candles! ルーシー:パパがふき消してくれたのよ! >失敗の場合 (開け放たれた窓から強風が吹き込み、ケーキがルーシーの顔めがけて吹っ飛ぶ) Lucy:Aieeeee! ルーシー:(ケーキが顔面に命中して)あいぃぃーーー!!
(ルーシーがベッドの中でデティを抱きかかえて話しかけている)
Lucy:Teddy...Let Daddy come home soon.
ルーシー:テディー・・・。パパがぶじに帰ってきますように・・・。
(パジャマ姿のルーシーが背を向けた父親の残影を必死に追いかけている)
(父の残影を捕まえようと右手を突き出しながら)
Lucy:Daddy!Daddy!
ルーシー:パパ!パパ!
(ルーシーの呼び掛けに気づかない父の残影は振り返ることなく背を向けたままルーシーから遠く遠くへと歩を進める)
Lucy:Da-ddy!!
ルーシー:パーーパーー!!
>成功の場合 (父の残影が振り返る) (ルーシーの安らかな寝顔。夢から醒める) Lucy:Daddy... Daddy.It's almost Christmas. ルーシー:(テディを抱き締めて)パパ・・・、もうすぐクリスマスだよ・・・。 >失敗の場合 (ルーシーの呼び止めも虚しく父の残影は振り返ることなく遠ざかっていく) Lucy:Daddy!! ルーシー:(悲鳴を上げるようにして目覚めて)パパっ!! Lucy:Teddy,I'm not going to cry... ルーシー:(テディーを抱き締めて)テディー・・・、わたしもう泣かないからね・・・。
(雪の舞い降る玄関先で)
Lucy:Let's decorate the tree and wait for Daddy!
ルーシー:クリスマスツリーを飾ってパパが帰ってくるのを待ちましょ!
(クリスマスツリーの装飾を施す母子)
(クリスマスツリーを作り終え、父の帰りを願って佇む母子)
(スティーブン宅に向って歩む人影)
(キラキラと光が舞い、はっと目を見開くルーシー)
>○×3:大成功の場合 (大きなクマのぬいぐるみを脇に抱えた父の姿が映し出される) >○×2:成功の場合 (小さなクマのぬいぐるみを脇に抱えた父の姿が映し出される) >○×1:成功の場合 未確認。また今度。 >○×0:成功の場合 未確認。また今度。
Matthew:Merry Christmas.
マシュー:メリークリスマス。
(泣きながら父に抱きつく母子。二人を胸に抱きとめる父)
(父のプレゼントしたクマのぬいぐるみがルーシーのテディと寄り添って座っている)
―Merry Christmas
―メリークリスマス
>応援失敗の場合
―10 years later...
―10年後・・・
Laura:Let's move to a new place,Lucy.I just cant' wait for any longer.
ローラ:ルーシー、どこか新しいところに越しましょう。もうこれ以上待てないわ・・・。
Lucy:Mother...where should we go?
ルーシー:母さん・・・、私たちに行く場所なんてどこにもないじゃない・・・。
(テディを抱き締めてうずくまる10年後のルーシー)
翻訳後記☆
二度と戻らぬ父とクリスマスに再会することを願う母子と、それを実現させようと応援する
Agentsのお話です。前作『応援団』では、事故死した夫自らが妻への最後の愛を伝えようと
奮闘しましたが、今作では愛しい人の帰りを待つ方の視点からのお話です。
相変わらずの神選曲・神演出っぷりで、前作に引き続き泣かされたプレイヤーも多いようです。
両作ともに、このエピソードだけアンロックされるのが一つなんですよね。こ憎い。
今作ではさらに、「ヘルプ!」と助けを求める姿もカーン司令官がAgentsの出動を命じる場
面もAgentsが派手派手しく登場する場面も省かれています。静かに静かにステージが開始さ
れます。
ただ、今作のこのエピソード、難易度が急に上がるような気がするし、失敗したときの無常
さは前作を上回ります。
健気で屈託のない前向きな少女がまた涙を誘います。この無垢で前向きな心が後に絶体絶命の
危機に陥ったAgentsを救い、引いては全世界を救うことになるのですが・・・。
それはまた別のお話。
次は進行が早すぎて読みづらいエピソードに挑戦してみようかな。