よくわかる!?日本睡眠学会の活動内容


つい先ごろ、はてブにおきましては、『睡眠時間を記録するサイト | ねむログ』というサイトへのブクマが3桁台を叩き出し好評を博している模様。


かく言うわたしも睡眠不足には自信がある方で、そんな自信はまったく不要なのだが、日中はねんがら年中極度の眠気を訴えており、よく当たる占い師にも「あなたは夜型です。夜のお仕事が適性に合うでしょう」だとか顔立ちのよさがあればホストにでもなったのにと悔やむようなことを言ってくれたり、それにもかかわらず毎夜遅くまで何だかんだシコシコシコシコと文字通りのことをしたりしなかったりそうでないこともしたりしなかったりしている人間なのでこのサイトは大変興味深いのだが、このサイトをざっと巡回していてさらに興味深いものを見出してしまった。


このサイトのトップページの真ん中に『睡眠リンク 便利なリンク集!』というボタンがあり、そこを押下するとなるほどステキな睡眠的知識を蓄えられそうな睡眠専門学的サイトの数々に出遭える。


そこで知ったのだが、日本には「日本睡眠学会」なる学術研究団体があるらしい。


日本睡眠学会・・・!


・・・って、どんな学会なんだろう・・・?


ということで、その研究活動の模様を私の持ちうる限りの想像力を用いて想像してみた。
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>理事長:
「みなさん、本日もよくお集まり頂きました。これから第○×回日本睡眠学会 定例部会を開催したいと思います」


>会員*1A:
「いやぁ、当定例会もついには○×回目ですか!
最近会合のペースも増えてますし、今後もますますの活躍と発展が見込めますなぁ」


>理事長:
「えぇ、本当に。
日本国民の快適睡眠ライフを背負って立つわれわれとしては、それこそ不眠不休で活動に勤しまなければなりません!」


>会員B:
「して、今回の議題は何でしょうか、理事長?」


>理事長:
「そうね、早速本題に入りましょうか。
今回も名誉会員のCさんから画期的な快眠法をご提案いただいております。
何でも前回を上回る快眠が得られる方法だとか。
では、名誉会員*2のCさんから直接ご発表いただきましょう!」


>名誉会員C:
「ご紹介に預かりました名誉会員のCです。
といっても、みなさんの前ではもう何度も発表をさせていただいておりますのでいまさら自己紹介は不要ですね」


>会員D:
「おう!あんたはわれわれ学会の期待の星、当学会切っての優秀な頭脳ですからな!
そのお顔はもうとっくに見慣れておりますよ!」


>名誉会員C:
「ありがとうございます。大変光栄なお言葉を賜り、いたく身に染みます。
さて、前回発表させていただいた快眠法についてはみなさんにも実際にお試し頂いており、その効果については疑う余地はないと存じますが、今回お話しさせていただく快眠法は、冒頭に理事長からもご紹介のあったとおり、それよりも増して快眠が得られるものと自負しております!」


>会員A:
「もったいぶらずにずばっと結論を言えやぁ。いまさら水くさい」


>名誉会員C:
「これは失礼。いやな性分でしてついつい・・・。
では、実際にこちらのスクリーンをご覧頂きましょう。これが今回ご提案する新しい快眠法です!」


>一同:
「おぉっ!これは・・・!!」


>会員B:
「すごい・・・・!
さすが名誉会員、当学会にいくつもの功績を残しているだけのことはありますね・・・!」


>名誉会員C:
「どうです?ご理解いただけましたか?
この快眠法を用いれば日本国民全体の快眠率はうなぎ上りなこと請け合い!
このことによる経済効果は・・・」


>会員D:
「ちょっと待っとくれ!

あんさんの言うことはわからんでもないが、これはあくまで理論上の結果に過ぎんのではないか?
あるいはあんさんが試した場合にしか効果が出んのかもしれん!」


>会員A:
「そうだそうだ!!検証はちゃんとしたのかね!?」


>名誉会員C:
「え、えぇまぁ・・・わたくしの妹に試してもらって『お兄ちゃん、よく寝れたよ☆』ってことだったので・・・」


>会員A:
「そんなことじゃならん!
この立派な理論を机上の空論に終わらせないためにも、『論より証拠』、まずはわしらみんなで試してみるのはどうかな!?」


>会員一同:
「賛成!!それが確実だ!」


>会員A:
「満場一致のようですな!さて、理事長!どうされる!?」


(固唾を呑んで理事長を見守る一同)


>理事長:
「・・・・・・・・・・・・」


>会員D:
「さぁ、どうされたのです!?理事長!!」


>理事長:
「・・・・そうね・・・、これはわたしたちで実際に検証してみる必要がありそうね。
そうでなければ日本睡眠学会としても満を持して世間に公表できないわ。
ここは一つ、この手法に則りこれから一睡してみることにしましょう!」


>名誉会員C:
「左様ですか・・・。
みなさんがそう仰るならそうしましょう。
では、みなさん、今説明したとおりにしばらくお休みいただければと思います!」


・・・・・・・・・・3時間後。


>名誉会員C:
「おはようございます!
みなさん、今回の快眠法はいかがでしたでしょうか?
ずばり効果テキメンだったと存じますが…?」


>理事長:
「んん・・・ふあぁ・・・、
・・・まぁ!何て素敵な寝覚めかしら!日頃の疲れもすっかり取れて身体が楽になったわ!」


>会員A:
「本当ですな!身体が羽のように軽い!!」


>会員B:
「数時間の深い眠りから突然覚まされたのに、残眠感がまったくありませんね!」


>会員D:
「すごいぞ!こりゃあ確かに前回を上回る快眠法だ!」


>名誉会員C:
「ふふっ、みなさん身を以ってご納得いただけたようで何よりです」


>理事長:
みなさん、静粛に!
それでは、当『日本睡眠学会、第○×回定例部会』ではこの快眠法が日本国民のより心地よい睡眠ライフを固く約束する画期的手法として認め、遍く日本国内に啓蒙活動していくことをここに採択したいと思います!」


>会員一同:
「異議なし!賛成!嗚呼、われら日本睡眠学会に栄光あれ!」


>理事長:
「みなさん、ご賛辞ありがとうございます!
これにて第○×回目の会合をお開きに・・・」


>学生会員E:
「あのぉ・・・すいません・・・ちょっといいっすか?」


>理事長:
「あら、何かしら?確かあなたは・・・、そう、最近学会員になられた学生さん*3でしたね?どうされましたか?」


>学生会員E:
「いやぁ・・・、何てーか、こんなこと言っていいのか・・・、何と言っていいのかわからないんすけど・・・」


>理事長:
「遠慮することはありませんわ。当学会は全ての学会員に対して広く開かれております。仰りたいことがあればはっきりと仰いなさい」


>学生会員E:
「そうっすか、じゃあお言葉に甘えて遠慮なく・・・。


っていうか、おまえら毎回自分達がぐっすり寝てるだけじゃね?


>会員一同:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


>理事長:「・・・えぇ、まぁ、それはその・・・わたくしたち『睡眠学会』ですから・・・」


>会員一同:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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『睡眠学会』といったら多分こんな感じに違いない!
すごいぜ、睡眠学会! がんばれ、睡眠学会!


※この物語はフィクションです。日本睡眠学会は「睡眠に関する科学的研究の発展を推進し、睡眠に関する医学・医療の充実と国民の健康増進に寄与することを目的と」し(日本睡眠学会会則 第3条)、「睡眠学」という新しい学問体系を日夜研究するまじめな団体です。こんないいかげんな会では決してありません。

*1:日本睡眠学会会則 第6条 正会員 1. 正会員は、本会の対象とする領域に関する学識経験を有し、本会の目的に賛同する者とする。 2. 正会員になろうとする者は、正会員1名の推薦を得て、所定の様式による入会申し込みをし、理事会の承認を得て、所定の年会費を納めるものとする。 3. 正会員は、本会の主催する学術集会で研究成果を発表する資格をもつ。

*2:日本睡眠学会会則 第9条 名誉会員 1. 名誉会員は、本会に特に功労のあった会員で、理事会が推薦し、評議員会の承認を得た者とする。 2. 名誉会員は、年会費、および学術集会参加費の納入を免除される。

*3:日本睡眠学会会則 第7条 学生会員 1. 学生会員は、現在学生であって、本会の対象とする領域の学識経験を希求し、本会の目的に賛同するものとする。 2. 学生会員になろうとする者は、正会員1名の推薦を得て、所定の様式による入会申し込み、および在学を証明する書類を提出し、理事会の承認を得て、所定の年会費を納めるものとする。ただし、毎年度始めに在学を証明する書類を提出しなければならない。 3. 学生会員は、本会の主催する学術集会で研究成果を発表する資格を持つ。