KOKIA特集②−伝えられなかった「ありがとう」を抱える人へ贈る曲(#ありがとう 他)
ということで、前回①のDandelionでKOKIAの美声を聴いてもらった後でベタなところへゆくKOKIA特集②。
解説や追加動画は以下続きから。
動画は今年の最初の頃行われたパリライブより。
恐らくはKOKIA一番の人気曲であり、定番曲であろう「ありがとう」。
KOKIAという人は日本で受けるよりも先に中国圏でヒットしている。
そのときの曲が「ありがとう」。
台湾か何かで話題になったのを皮切りに中国本国か何かで栄えある音楽祭に招かれたとか招かれなかったとか。
(すまん、色々うろおぼえ)
冒頭のようにパリでライブしていることからもわかるとおり、日本では(一部を除いて)ほとんど知名度がないと言ってもよいくらいだが、国外で意外な人気を博していることがある。
ベスト盤のフランス・スペイン先行販売や欧州地域の自動車CMタイアップ曲起用など。
you tubeのKOKIA関連の各動画コメント欄を見ていただければその好評っぷりがわかるだろう。
まぁ、日本人が英語で書いてるのかもしれないが。
もともとKOKIAという芸名も国外での活躍も考えた上での命名なようで、そういう意味では本人的には最初から視野に入っていたことになるが。
日本でKOKIAが(一部の人の)注目を浴びるようになったのは中華圏スマッシュヒットの後だが、そのときの曲も「ありがとう」。
きっかけは「泣ける2ちゃんねる」の筆頭感動エピソードに数えられている「ありがとうって言いそびれた奴いる?」スレをFlashに起こした職人がそのBGMに起用したことから。
「母親への感謝」という万人普遍的なテーマも去ることながら、そのテーマにこれ以上ないほどぴったりと合った選曲が感動に感動を誘い、瞬く間にねらーの心をつかんだ模様。
先ごろ、テレビ番組でも流れた模様↓
しかしながら、番組放送では(わざとだろうが)ヘッタクソなナレーションとアップに堪えない芸能人連中4人を画面4分割で写しながら進行するため、感動とは程遠い。オリジナルのFLASHを観ることをお奨めする。
・オリジナル(Flash)⇒http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6133
・TV放映↓
ちなみに、冒頭のライブ音源とFlashで使われている音源とで声質が大分違うが、いずれもKOKIA本人によるものである。
「ありがとう」は1stアルバムに収録されているKOKIAのキャリアの初期にリリースされた曲であるため、つい最近行われたライブ時の歌唱とはかなり変わっている。
ファンの間では初期の頃のあどけなさというか垢抜けなさがいいという者もいれば、最近の熟練された歌唱の方が表現力と深みを増しておりいいという者とで好みが分かれている。
ちなみに自分は後者。こういった曲は深みがあればあるほどよく聴こえるものだ。
まぁともかく、Flash起用以来、この曲はゲームやアニメを題材にしたFLASHでもよく使われるようになったため、ゲーマーやアニメヲタとの親和性が非常に高く、日本のKOKIAファンにはそれっぽい人が多いと言われ、ライブに行ってもいまいち盛り上がりに欠けるといった話題が2chのKOKIA本スレではよく上がり、煽り煽られている光景を見ることができる。
ねらーだけじゃなくて外人も多いんだけどね、そういうの作ってるの。
また、そうした楽曲の起用は「ありがとう」以外の曲にまで派生し、よく見かけるようになっている。
例えば、これなんか↓
▼長門PV time to say goodbye
▼Tidus and Yuna(#大事なものはまぶたの裏に)
▼FFX-2 Tribute -- Ai No Melody
「大事なものは目蓋の裏に」はKOKIAの数ある名曲のうちの一つだ。また今度別で紹介したい。
また、ようつべ見てると他にもFF関連が散見されるが、エロかっこいい人なんかを起用するよりKOKIA起用した方が国内外のゲームファンはもっと喜んだかもしれない。
まぁ、もともとアニメやゲームのテーマ曲へのタイアップが多い人だが。
↑の「愛のメロディ」はもともと劇場版「銀色の髪アギト」(だったっけ?)のタイアップだったが、他にこんなんもある↓
▼ブレンパワード ED
▼TAIL CONCERTO movie
何かのアニメを当てたのかオリジナルなのかはようわからんが、こういうのもある↓
まぁ、そいうこうとでどの楽曲もすばらしいにはすばらしいのだが、メジャーシーンに出られないでいるのもこういうニッチ的な用途に留まることが多いからなのかもしれない。
聴いた人がほぼもれなく好評価を下すだけにまことにもったいない。
ちなみに、「ありがとう」という曲はどうしても「言いそびれたやついる?」FLASHの影響で起源が母親絡みかと錯覚してしまうが、元はと言えばKOKIA本人のかわいがっていた犬の死に直面して作った曲とかそうでないとか。
オリジナル音源をお求めの方はこちらのアルバム↓(初期の垢抜けない方)
- アーティスト: KOKIA,水野幸代,日向敏文
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1999/07/16
- メディア: CD
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パリライブの歌唱に近い方をお求めの方はベスト盤を↓
- アーティスト: KOKIA
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
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なお、ベスト盤には途中で紹介した「Time to say goodbye」や「愛のメロディ」(どちらもベスト盤意外のアルバム未収録)なども収録されている。
興味を持たれた初めての方はオイシイ曲盛りだくさんのベスト盤からがやはりよいだろう。